4 Reverse Turn リバース・ターン

   

ウインナ・ワルツでは基本的にLODに沿ってクルクル回りながら移動していきます。
ナチュラル・ターンでも、またリバース・ターンでも同じです。
いわゆる反時計回りになります。
ホールのコーナーを回るときには、ナチュラル・ターンですとちょっと回転量を少なくすれば楽に回れますが、リバース・ターンの場合にはコーナーでの回転量を大きくしないと回りきれなくなります。

前半と後半とで全回転ですからこれをちょっと増やすということは大変なことでしょう。
増やす回転量は30度(1/12回転)から45度(1/8回転)くらいがいいでしょう。
それでも慣れるまでは努力が必要になります。
図の男性足型図での回転量は30度増やして描いています。

図を見て頂ければ分かると思いますが前進してからの2と3の足は、左足が右足の前に交叉されています。
これがウインナ・ワルツでのリバース・ターンの特長で、慣れるまではまごつくと思いますが、自然にターンができるのがわかるでしょう。
また、最後の部分の図はチェックを入れて回転を反対にし、ナチュラル・ターンへと続けているものです。
チェンジ・ステップを使わずに回転方向を切り替える特殊な例ですが、慣れると意外と簡単に踊れる方法でしょう。

実際に踊る場合にはナチュラル・ターンをメインに踊り、チェンジ・ステップなどを使ってリバース・ターンと交互に踊ります。
同じ方向だけで踊り続けていると目が回ってしまうので、これを防ぐ意味もありますが、踊りに変化をつける要素が大きいのです。
例えばナチュラル・ターンを8小節、次いでリバース・ターンを4小節か6小節にするのもいいでしょう。
もちろん8小節続けても構いません。

音楽のフレーズの切れ目でターン方向を切り替えるともっと効果的に踊れます。
ナチュラル・ターンのほうが自然にフロアを回れるのですが、リバース・ターンで回れるようになると回転量が大きいだけに目を惹くことは間違いないでしょう。

足型図ではナチュラル・ターンもリバース・ターンも同じ方法で描かれていますが、これを踊るときにはちょっとしたコツが必要です。
ウインナ・ワルツでの前進からのステップでは前へ、というより斜め前へ、むしろ横方向へ斜めに前進すると言いましたが、これはナチュラル・ターンのときの話であって、リバース・ターンでは事情が異なります。
リバース・ターンの場合には左足を横斜め前にではなく、前方わずかに左寄りにとなります。

それはホールドした時の位置が互いに左寄りに組んでいるためです。
ナチュラル・ターンの時の右足(前進)は思い切って右横方向へ出しても女性の両足の間になります。
しかし、リバース・ターンの時の左足を左横方向に出しますと、女性の右横へ飛び出してしまいます。
したがってカウント1での左足前進は斜め前方という感じでよいでしょう。

またウインナ・ワルツではライズ・アンド・フォールは少しで良いと言いましたが、カウント1のときのステップは床に落ちるようなステップはキンモツです。
下からすくい上げるような感じ、あるいは緩やかな傾斜のある坂を登るような感じでステップします。
そして身体を上方にすくい上げるような感じでカウント2と3に続けるようにしましょう。


  ↑ページトップ

        2015-02-09

inserted by FC2 system