2 Change Step チェンジ・ステップ
いわゆるスロー・ワルツでのクローズド・チェンジと同じものです。
しかし、テンポが早い踊りですからそれなりのテクニックは必要になります。
チェンジ・ステップには前進してからのフォワード・チェンジと、後退してからのバックワード・チェンジとがあります。
それぞれにナチュラル・ターンからリバース・ターンへのチェンジと、リバース・ターンからナチュラル・ターンへの二通り、都合4つのチェンジ・ステップがあることになります。
通常はフォワード・チェンジの二つを知っていれば十分ですが、バックワードも知っていて損はないでしょう。
踊り方は一般のクローズド・チェンジと同じなんですが、速い回転を続けているフィガーを反対方向に切り替えるものですから、真っ直ぐに前進していてはつまずくような、つっかかるような感じになってうまくいきません。
そこでRtoL(ナチュラル・ターンからリバース・ターン)では左やや前方へとステップします。
同じようにLtoR(リバース・ターンからナチュラル・ターン)では右斜め前方へとステップすることになります。
ようするにターンの継続としてステップすることになるのです。
また、回転を急ブレーキで止めることのないようにRtoLではわずかな右回転(1/8回転以下)を継続するといいでしょう。
LtoRではその反対になりますが、このことは次の反対回転に続けるときの予備歩と同じ効果が期待できます。
つまりCBMを大きく使えるようになるからです。
バックワード・チェンジのときも同じようにわずかな回転をした方がうまく踊れるようになります。
図ではわずかな回転をしてクローズしていますが、バックワードのときには3のカウントのときクローズしないで2の足の前に交差するようにしてもいいでしょう。
交叉するときにわずかに反対方向に身体を回すようにすると、さらに効果的です。
RtoLのときには身体を左へ回し、LtoRであれば身体を右へ回すわけです。
実際にに踊ってみると交叉する方が滑らかな感じでチェンジすることができると思います。
私はウインナ・ワルツをうまく踊れるかどうかは、チェンジ・ステップをうまく踊れるか否かが鍵になるものと思っています。
2015-02-09